室町時代には、刀は分業して作られるようになり、それぞれの装具において、職人が育てられるようになりました。
白銀師や鍔師など、それぞれができることを持ち寄って、一つの名刀を作るのです。
刀装具を作る職人は、大きく6種類に分けられます。
金工師は、日本刀に使う金具を作る職人です。金を使うため、非常に美術的価値が高く、彫刻はより美しいものが求められるようになりました。
白銀師は金具の中でも、特に鎺という、刀が鞘から落ちるのを防ぐための金具を作ることに特化していました。この金具のおかげでなめらかな抜き心地が実現できるため、必須です。
鞘師は、文字通り鞘を作る職人です。鞘は刀を持ち歩く際に目立つため、美術性が必要だと言えます。また、塗師は鞘に漆を塗る職人です。
そして、柄巻師が柄に鮫皮を巻き、綺麗な模様が生まれるようにし、鍔師が装飾性の高い鍔をつけます。そのようにして、日本刀は作られていました。