「再刃(さいば)」とは、火災などで日本刀の焼きが鈍ってしまったようなものを再度焼入れすることを言うようです。場合によっては、「焼き直し」とも言われるようです。皆さんがご存じの名刀なども合戦などで火事にあったものを手に入れた者たちが焼入れしたものが、現存することも少なくないようです。災害にみまわれてもなお、人びとの手に渡り語り継がれるような名刀には、焼き直しが行われることでさらなる歴史と芸術性が刻まれるような気もいたします。人生におきましても何かしらの災いを受けることによって、再起を試みようとする人びとも多いものです。焼き直すことでよみがえる日本刀のように、どのような不遇に出逢っても名刀たるや威厳を放ってみたいものです。